一倉定 経営心得 その㊶   お客様を忘れた自己本位の考え方を「天動説」がとことん販売を阻害する。

一倉定 経営心得 その㊶     お客様を忘れた自己本位の考え方を「天動説」がとことん販売を阻害する。

一倉定 経営心得 その㊶

 

お客様を忘れた自己本位の考え方を「天動説」という。この天動説がとことん販売を阻害する。

 

お客様のことをどうして忘れるのか、、、いろいろ原因はあると思うが、そもそものベクトルの違合いがあるからであろう。また、ここでいうお客様は、最終的な消費者、エンドユーザーのことである。流通までのことは、自分たちの領域である。

・ビジネス上発生する取引の構造がもたらすもの。

わかりやすく言うと、メーカーが、直接取引するのが流通。最終消費者は一般人。この構造の場合、メーカーは顧客(最終消費者)からの信頼よりも直接の利害関係者の流通の支配下にはいることがある。これも自分本位の一つの形である。かつて私は広告ビジネスマンであった。その際、メーカーを顧客に持つことが多かったが、主たる広告出稿目的が、「流通対応」であった。流通の棚を確保するためには、広告の出稿が条件となり、その広告表現の中身においてまで流通の意向が優先された。そこに最終消費者の思いはない。全くないわけでないにしても、ほかの力学のほうが優先される。

・もう一つは、自社の仕事の意識が自社内で完結していることがある。メーカーがモノづくりのみに意識を集中させてしまう。先生業、技術職(サロン)などの人たちは、提供する「財」「サービス」の質の向上に余念がない。しかし、それは、技術の進化であって必ずしも、顧客満足度の向上とはかけ離れている。

代表的な電子工業消費財、テレビ。テレビを購入した際の取扱説明書は一体だれのために書かれているのであろうか。テレビは必ず毎年○○年度モデルを発表する。その際、必ず目新しい機能を求められるのである。その分値上げが可能になり、流通もそれを求める。しかし思い返してほしい。ほんの10年ぐらい前に各社がこぞって発売したのが、3Dテレビである。果たして本当に必要であったであろうか。確かに飛び出すことは面白いかもしれない。しかし、朝のニュース見るのに必要なはずもなく、中高年の人にとってテレビはただただつけておくものとして利用したりする。いちいちワイドショーが飛び出す必要はないのである。競争のためにやっていたのであろうが、各社一斉に地盤沈下を起こした。日本のメーカーはこぞって韓国、中国のメーカーに抜かれた。

現在家電に元気がいいカテゴリーがいくつかある。アイリスオオヤマは元気がいい。開発のコンセプトは引き算である。顧客の必要とするギリギリのところを残して余計な機能を排除して価格を落とす。それができる一つの理由は、流通の顔色を窺わなくていいことである。ダイレクトに顧客の要望に答えにいけるのである。

 

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